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第140号(平成22年7月1日号)

特    集
「神戸市(新長田地区)中心市街地の活性化について」

神戸市長田区の南西部にあるJR新長田駅周辺は、かつては、全国最大のシェアをもつゴム工業や、重厚長大産業を支える中小機械金属工業など地場産業が繁栄し、神戸経済の中心地のひとつであり、こうした産業を背景に商店街や小売市場が軒を連ね、工場労働者や市電の乗降客が立ち寄り賑わう市内でも有数の商業地でもあった。また、この地域は、企業の従業員や商工業者らが、まちづくりのリーダーとなって、下町のコミュニティを見守るまちづくりの先進地域であった。
しかし、その後、社会経済情勢や産業構造が変化し、人口の減少や高齢化、地場産業の停滞など、いわゆるインナーシティ現象が顕著になってきた。このような、インナーシティ問題に総合的・長期的に取り組むため、「インナーシティ総合整備計画」が1990年12月に策定された。この実現に向けた取り組みを始めたところに、阪神・淡路大震災が発生し、まち全体が大きな被害を受けた。
震災後は、その経験と教訓を踏まえ、「神戸市復興計画」や「第4次神戸市基本計画」に基づき、地下鉄海岸線の整備のほか、公共施設・利便施設整備を進め、副都心として、住・商・工の調和のとれた魅力あるまちをめざすとともに、JR新長田駅南側の市街地再開発事業、北側の土地区画整理事業に着手し、災害に強く、人に優しい安全なまちづくりを進めてきた。
また、最近では、区画整理事業や再開発事業も大部分が終了すると同時に、「KOBE鉄人プロジェクト」など、行政と地元住民との協働に基づく地域活性化事業が、確実に実を結びつつある。
本号では、平成20年7月の「神戸市(新長田地区)中心市街地活性化基本計画」に基づく、この地区の地域活性化事業について再整理するとともに、再開発事業やまちづくりの今後の課題について、多角的に考察する。

目    次

■巻 頭 言

・中心市街地活性化の課題 新野 幸次郎

■論   文

・新長田地区の商業の活性化について 
 〜物語り都市:新長田めざして〜
大阪学院大学経営学部
教授 田中 道雄
・新長田地区の再開発事業について (株)環境再開発研究所
所長 白國 高弘
・アニタス神戸〜アニメを我等に〜 神戸芸術工科大学先端芸術学部教授
橋本 英治
・大人が3時間楽しめる街を目指して (株)神戸ながたTMO
前総括マネージャー 東 朋治
・KOBE鉄人プロジェクトについて
 まちに元気を!鉄人28号モニュメントから三国志館まで
NPO法人KOB鉄人PROJECT事務局
プロデューサー 岡田 誠司
神戸市都市計画総局総務部
経営管理課長 馳川 潤哉
・旧二葉小学校の転活用と活性化について 企画調整局企画調整部
主幹 今西 敏男
・神戸市(新長田地区)中心市街地活性化基本計画について 産業振興局
商業課長 岡本 康憲

■関連図書紹介

都市と商業―中心市街地の新たな手法 /中心市街地の創造力/失敗に学ぶ中心市街地活性化/定常型都市への模索

■歴史コラム

・都市交通整備と阪急高架乗入 元関西学院大学総合政策学部
非常勤講師 溝橋 戦夫

■潮  流

国民投票法施行/地域委員会(名古屋市)/事業仕分け第2弾/食品安全庁創設/産業構造ビジョン/欧州経済危機/子ども手当法/口蹄疫問題/電子書籍革命/神戸市仁川姉妹都市提携/ひょうご・神戸マラソン/中国青海省地震

■行政資料

・「神戸づくりの指針」中間とりまとめについて 神戸市企画調整局総合計画課
・平成21年度神戸市グローバルとし戦略の実現に向けた
 調査研究報告(概要)
(財)神戸都市問題研究所

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