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128 (2007日号)




特 集

神戸医療産業都市構想

 阪神・淡路大震災を契機として、平成11年3月に神戸医療産業都市構想懇談会(座長:井村裕夫神戸市立中央市民病院院長(当時))により「神戸医療産業都市構想」の基本構想の報告書が出された。これを受けて、神戸経済の活性化、市民の健康福祉の向上、国際社会への貢献を目標として、報告書に位置づけられたポートアイランド第2期における中核機能施設の整備や、医療関連企業の集積も順調に進んでいる。その一方で、欧米やアジアにおけるバイオクラスターの発展とグローバル化の進展や、国内でもクラスター形成に向けた取組みが始まるなど、構想を取り巻く環境は大きく変化しつつある。

 本号では、神戸市が設置した神戸健康科学(ライフサイエンス)振興会議が、このたび、クラスター形成の目標である10年後及び20年後のグランドデザインや、新たなライフサイエンス分野の先導的な施策提案を含めた「神戸健康科学(ライフサイエンス)振興ビジョン」を提言したことを機に、同会議の委員の論文等を掲載し、地域でイノベーション創出の加速に向けた施策を検討する上での一助としたい。

 まず、「アジアのメディカル・センター実現に向けて」として、神戸商工会議所の家次恒副会頭に産業界の視点から見た医療や、今後の構想の展開の方向性について概括的に論じていただいた。次に、「神戸医療産業都市構想と再生医療」として、市外からバイオベンチャーの設立に関わり、現在神戸市内で事業を展開している中島憲三社長と、「地元中小企業の医療分野への参入」として(社)神戸市機械金属工業会医療用機器開発研究会の鶴井孝文会長に、それぞれ実業面の課題等について論じていただいた。更に、クラスター形成の推進役と地元行政の視点から、先端医療振興財団の矢野良治総括専門役と神戸市医療産業都市構想推進室の三木孝室長に、これまでの取組みや、ビジョンに描かれた将来像等について論じていただいた。

 また、海外レポート「欧米のバイオクラスターの動向」として先進事例からクラスター形成戦略の考察、具体的な成果の例として実際に再生医療の治験を受けた患者の取材報告、行政資料として「神戸医療産業都市構想の進捗状況」を掲載した。


目   次

巻 頭 言

未来を拓く神戸医療産業都市構想
 -メディカルイノベーションの創出を目指して-               井村 裕夫


論   文

アジアのメディカル・センター実現に向けて                 家次 恒

神戸医療産業都市構想と再生医療                      中島 憲三


地元中小企業の医療分野への参入                      鶴井 孝文

神戸地域におけるバイオメディカルクラスター形成の取り組み
 -先端医療振興財団クラスター推進センターの活動-             矢野 良治

神戸医療産業都市構想による効果とクラスターの将来像            三木 孝


海外レポート

欧米のバイオクラスターの動向                       谷口 俊治


取材報告

再生医療を受けた患者からの取材報告              (財)神戸都市問題研究所



歴史コラム


コレラ、神戸を襲う                            洲脇 一郎


潮   流

地方分権改革推進委員会「基本的な考え方」 / 地方自治体財政健全化法 /
構造計算書偽装問題を受けた建築基準法等の改正 / 国民投票法 / 少年法改正 /
代理母出産出生届不受理最高裁決定 / 三角合併 / アジア・ゲートウェイ構想 / IPCC /
次世代スーパーコンピュータ / 神戸市都市景観審議会答申 / 神戸市東灘区不発弾処理


行政資料

神戸医療産業都市構想の進捗状況                  神戸市企画調整局

"こうべ"の市民福祉総合計画2010後期実施計画のあらまし       神戸市保健福祉局

平成17年度神戸市環境会計(概要)                 神戸市環境局

平成18年度神戸市チャレンジ研究員研究報告書(概要)      (財)神戸都市問題研究所



新刊紹介

現代行政のフロンティア / 主体としての都市 -関一と近代大阪の再構築- / 自治体都市計画の最前線 /
創造都市への戦略 / 日本版コンパクトシティ- 地域循環型都市の構築- /
ソーシャル・アントレナーシップ -想いが社会を変える-




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