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* 本号より、判をひとまわり大きく(B5)、論文の文字を大きくするなどリニューアルしました。

第124号(2006年7月1日号)

特    集
地域の力を活かした防災・防犯力の強化

神戸市民の市政全般への要望については,神戸市が平成16年度に実施した「市民1万人アンケート」において,「危機管理、防犯・防災」が49.4%で1位となった。前年度の1位は「医療・保健」で,「危機管理、防災対策」は5位であり,市民の関心が防災・防犯に移ったことがわかる。

この背景には,近年,地震のみならず長雨・台風などの風水害による大規模な被害の頻発や,東南海・南海地震が今世紀前半にも発生すると予測されるなど,災害による危険性の多様化・顕在化があるほか,犯罪などの生活を脅かす身近なリスクも増加しているといわれている。

このような災害の態様の変化や,犯罪などの新たな危機に対応するため,阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて,災害や犯罪に対する意識を高めるとともに,日常の地域でのつながりを強めることが求められている。

本号では,このような視点から,「地域の力を活かした防災・防犯力の強化」をテーマとして,阪神・淡路大震災から得た教訓や,リスクコミュニケーションの観点からの議論,また,現在,活発に取り組まれている具体的な地域活動の事例を紹介する。

まず,「阪神・淡路大震災から学ぶ地域主体の防災・減災力とその課題」では,テーマの意義を,阪神・淡路大震災の教訓・経験から改めて確認する。

続く「リスクコミュニケーションと地域社会再生」と後掲の「リスクコミュニケーションを活用した地域防災・防犯の取り組みと課題・方向性」では,リスクコミュニケーション(リスクに関する情報を関係者が共有し,意思疎通を図ること)の観点からテーマの政策的含意を論じる。行政資料に収録した研究論文「リスクコミュニケーションによる地域活力・地域共生社会の創造」もあわせて参照いただきたい。

そして,「地域住民主体の防災・防犯の取り組み」「市民と行政の協働でつくる『安心・安全なまち』」「市民、地域による安全・安心なまちづくりを支援する神戸市の取り組み」では,地域での現在の取り組み事例を紹介し,その成果,課題が豊富に提示されている。

目    次

■巻 頭 言

安全で安心なまちづくり 矢田 立郎

■論   文

阪神・淡路大震災から学ぶ地域主体の防災・減災力とその課題 新野 幸次郎
リスクコミュニケーションと地域社会再生 高寄 昇三
地域住民主体の防災・防犯の取り組み 絹川 正明
市民と行政の協働でつくる「安心・安全なまち」 藤井 昭二
市民、地域による安全・安心なまちづくりを支援する
神戸市の取り組み
南川 義信
リスクコミュニケーションを活用した地域防災・防犯の
取り組みと課題・方向性
大島 博文

■歴史コラム −神戸歴史最前線−

江戸時代の西摂沿海地域と「兵庫津」 河野 未央

■潮  流

第28次地方制度調査会答申 / 行政改革推進関連法 / 会社法 / アスベスト新法 /
量的金融緩和政策の解除 / FTAとEPA / PSEマーク問題 / 地域団体商標制度 /
メタボリックシンドローム / 分子イメージング研究開発 / Winnyによる情報流出 /
神戸市建築構造専門審査会中間報告

■行政資料

神戸市消費者基本計画(概要) 神戸市市民参画推進局
神戸市国際化推進大綱(概要) 神戸市国際文化観光局
平成16年度神戸ブレイン研究支援事業の報告 (財)神戸市産業振興財団
リスクコミュニケーションによる地域活力・地域共生社会の創造 (財)神戸都市問題研究所

■新刊紹介

最新事例 指定管理者制度の現場 / 自治体の人事システム改革 / 都市空間を創造する /
孤独なボウリング / アート戦略都市 / いまこそ地域力!

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