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121(2005101日号)  特集 集客観光都市の創造

観光は,関連産業の裾野が広く,国や地方の経済,人々の雇用,地域の活性化に大きな影響を及ぼすものであり,21世紀のリーディング産業として期待されている。

また,世界観光機関(WTO)によると,平成22年(2010年)における全世界の外国旅行者数は,10億人に,平成32年(2020年)は16億人になると予想されている。特に,経済発展の著しい東アジアについては,爆発的な増加が見込まれている。

そこで,国においては,小泉首相が自らイニシアチブをとり,「2003年をツーリズム元年」に位置づけるとともに,2003年1月には,2010年までに,訪日外国人旅行者を倍増させ,1,000万人にすると表明し,観光立国の実現を政策目標に掲げた。これを受けて,3月から,ビジット・ジャパン・キャンペーンがスタートし,7月には,「観光立国行動計画」が策定された。

一方,国内の各都市においては,観光振興を通じて,都市の活性化,新しい地域文化の創造など,地域振興に取り組んでいる。

神戸市においても,観光が21世紀のリーディング産業であり,地域の魅力を向上させる施策の総合体であるという「まちづくりの原点」としての地域創造機能に着目し,人が集い,交流し,魅力あふれる「観光交流都市」を目指していくため,「神戸観光アクションプラン」を平成16年2月に策定した。このプランは,「おしゃれな街」を基本コンセプトとし,アーバンリゾートのアピールと情報発信の強化等を基本戦略とし,具体的なアクションプログラムを掲げている。

本号では,集客観光都市をテーマとして,観光立国時代における自治体の役割や,政策に関する議論を深めていくため,様々な立場から述べていただいた。「集客・観光の都市的課題」では,観光立国を巡る実態,集客・都市観光の原点について論じ,「成熟都市の集客産業の展望」では,近年のヨーロッパにおける都市再生を踏まえて産業遺産を生かした集客都市づくりを提案し,また「集客・観光・交流型の都市観光行政」では,「集客・観光・交流型」の都市観光行政のキーとなる「広域観光」連携を提案している。そして,「観光産業から見たお客様の観光・交流ニーズについて」では,自治体とお客との双方からのニーズの調査を通じて,西日本各地での「ひと・もの・情報の交流」を活性化する方法や従来の取組みの改善点などについて分析を加えている。また,「心で観る歴史」では,須磨寺にまつわる平家物語論について考察がなされている。「震災復興から観光交流都市へ」では,神戸市における,震災後の観光復興の取り組みと「観光交流都市」を目指した取組みとが述べられている。

 

「都市政策」 第121号   目  次

特集 集客観光都市の創造

論  文

集客・観光の都市的課題

貴多野 乃武次

成熟都市の集客産業の展望

宗田 好史

「集客・観光・交流」型の都市観光行政

中尾 清

観光産業から見たお客様の観光交流ニーズについて

高崎 邦子

心で観る歴史 ―人とのふれあい―

小池 弘三

震災復興から「観光交流都市」へ

中瀬 俊明

 

潮  流

アスベスト(石綿)問題

第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議

公益通報者保護法と内部通報制度

国土形成計画

路線価

 

行政資料

「健康を楽しむまちづくり懇話会」報告書

神戸市企画調整局

こうべICT推進計画の概要

神戸市企画調整局

兵庫・長田区南部地域の活性化提案

市街地西部活性化共同研究会

 

新刊紹介

現代スイスの都市と自治

生活者起点の「行政革命」

ソーシャル・キャピタル




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