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理事長 新野 幸次郎 巻頭言

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神戸都市問題研究所メールマガジン「マンスリーレポート」 第82号
  2013年11月1日発行

 

 〜グローバルMICE戦略都市神戸について〜

 

公益財団法人神戸都市問題研究所 理事長 新野 幸次郎

 
 どこの都市でも、その目標や特色を掲げて○○都市といった戦略を唱えていま す。我が神戸市でも「平和都市」(昭和37年)からはじまって、「人間環境都市」(昭和47年)、「ファッション都市」(昭和48年)、「コンベンション都市」(昭和57年)などなど実に多様な都市戦略を発表してきました。しかし、これらはいわゆる自称で、特定の公的機関から選定もしくは認定されたものではありません。
 ところが、幸いにも最近相次いで色々な選定機関から神戸市は素晴らしい目標達成を目指す都市として選定されるようになりました。まず平成20年にはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)から世界で11しかない「デザイン都市」の1つに選定されました。わが国では神戸市のほかには名古屋市だけです。また、次に平成25年3月には、内閣官房地域活性化総合事務局から、低炭素社会の実現に向け高い目標を掲げて先駆的な取り組みにチャレンジする「環境モデル都市」として、他の19市と並んで神戸市が選定されました。さらに、同じ平成25年の6月には、観光庁から、わが神戸市は、東京、横浜、京都、福岡と並んで「グローバルMICE戦略都市」に選定されることになりました。大阪市と名古屋市が「戦略都市」に次ぐ「強化都市」とされているのを考えると、この点でもいかに高い評価を得ているかが分かります。
 こうした選定に応えて、神戸市も従来、色々な対策をたててきました。まず「デザイン都市」としては、旧生糸検査所を改造してデザインクリエイティブセンターとし、専門の統括監をおいて華々しくスタートしました。また「環境デザイン都市」では、先般新聞でも大々的に広報されました。しかし、残念ながら「グローバルMICE戦略都市」については、殆ど注目されていません。
 MICEというのは、Meeting(社員研修や新商品研修などの会議)、Incentive(企業などが協力会の人々などに行う報奨旅行など)、Convention(国際会議など)、および、ExhibitionまたはEvent(展示会など)の頭文字だけをまとめたものです。MICEの最たるものは、オリンピックの誘致などですが、ご承知のように、パリには国民総数より多い年間8,300万人の外国人が訪れるといわれ、観光産業がフランス最大の産業の一つとなっています。また、この種の集客産業の成長率は先進国ではその経済成長率よりも大きいのです。したがって、我が国でもこれから全力をあげてMICE戦略を強化しようという訳です。この国の方針に応じて、MICE戦略都市や強化都市の方でもいま必死にその目標達成に努めようとしています。神戸は、安藤忠雄さんやダニエル・ベル教授などが言われるように、世界でも最も美しい都市の一つです。しかも、もてなしの気持ちも溢れています。足りないのはそのための組織的対応です。



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