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理事長 新野 幸次郎 巻頭言

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神戸都市問題研究所メールマガジン「マンスリーレポート」 第58号
  2011年11月1日発行

 

 〜六甲山を守る全市民的活動の拡がり〜

 

財団法人神戸都市問題研究所 理事長 新野 幸次郎

 
 私はこのメール・マガジンの巻頭言で、六甲山について今迄3回ふれてきました。お陰様で、六甲山を守ることについて、矢田立郎神戸市長も発言して頂き、今年2月にまとめられた神戸市の第5次総合基本計画の中でもその活性化についてとりあげられました。そういう動きに対応して、また当研究所においても民学産協働の「都市資源としての六甲山」研究会を設置することにし、今日までにすでに3回熱心に討論を進めてきました。こうした動きの中で、10月28日、しあわせの村にある神戸市シルバーカレッジと神戸市建設局の主催、およびシルバーカレッジの卒業生が結成した「非営利活動法人社会還元センターグループわ」と「生涯学習塾めばえ」との共催で、「六甲山リレートーク」が300人以上の方々の参集をえて開催されました。これは、国際森林年を記念し設けられたシルバーカレッジの交流フェアの一つでした。残念ながら、この会にはどの新聞社もテレビ会社も取材に来ておられませんでしたが、大変有意義で興味深い内容でした。私自身は基調講演ということでいま六甲山が抱えている色々な問題についてお話をさせて頂くとともに、日本のすべての森林と同じく六甲山も約6割が民有地、残り4割を国と県市などの公有地になっていますが、そのいずれも色々な理由で十分に管理できておらず、日本の国土の7割近くを占める国土が六甲山と同じように放置されたままになっていること、したがって、もし六甲山が立派に管理されるようになったら、森林王国日本を守る先駆的な仕事になるであろうということもふれさせて頂きました。
 この欠陥を補うためには、国や県市は勿論市内の企業や市民などのいうなら全市民的な活動が生かされなければなりません。今回のトークでは、山の清掃活動や植樹を1978年以来しておられる「兵庫県勤労者山岳連盟」や、阪神・淡路大震災後市民で六甲山を守ろうと色々な活躍をしておられる「六甲山を活用する会」、六甲山地最大のススキ草原の再生を目指して努力しておられる「お多福山草原保全・再生研究会」、障害のある方・高齢者・子どもさんたちが安心して親しめる自然環境づくりをしておられる「里山和楽会」(これはシルバーカレッジ生活環境コース13期生がつくられた会)などの他、いくつかの組織と共同して須磨離宮公園に蝶やかぶと虫などの生育環境を保全しようとしておられる「須磨離宮公園森の倶楽部」など、ここでは紙面の制約上とりあげませんでした、いくつかの活動が報告されました。今年からは、神戸経済同友会の環境委員会で神戸市の森林植物園を拠点に「森づくりプロジェクト」も始められました。企業のこうした活動の先駆者として活動をはじめられたのは伊藤ハム株式会社で、同社の支援でグリーン・ベルトの中では、「森の学校」という形で、いくつかの市民団体が六甲山の保全に力を尽くしておられます。
 こうしてご紹介してゆくと、六甲山活性化のための努力は、全国的にみても注目すべき拡がりを見せていることがわかります。私はあらためて、六甲山を守ることの意義を考え直し、六甲山を守る全市民的活動が更に一層高揚されることを期待しています。



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