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理事長 新野 幸次郎 巻頭言

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神戸都市問題研究所メールマガジン「マンスリーレポート」 第10号
  2007年11月1日発行

 

 〜 「共生」と「対話」の勧め 〜

 

財団法人神戸都市問題研究所 理事長 新野 幸次郎

 
 世界的な建築家といわれた黒川紀章さんが亡くなられた。しかし黒川さんが公有から共有をと呼びかけ『都市革命』(中央公論新社、2006年)という興味深い本を出版しておられることは余り知られていない。黒川さんは、中学生のころある僧から「ともいき仏教」の教えをうけ、京都大学生の頃唯識論のことを知り、「ともいき
仏教」と生物学の「共棲」とを合成して「共生」という言葉をつくったといわれる。
 この共生の発想は、二元論的な「機械の原理」に対し、中間領域的な「生命の原理」に立脚し、多様な個性や文化の共生やグローバル化とローカリゼーションが同時進行する事態を把えようとするものであり、都市デザインを含めて都市の将来を捉えようと思う自治体職員必読の書になっていると思う。その黒川さんが参考にしている本の一つにデヴィッド・ボームの『ダイアローグ』(英治出版、2007年)という本がある。ボームは、デイスカッシヨンが、相手を説得し、勝ち負けをきめようとする討議であるのに対して、多様な考えをもった人々が、共生し、その中から新しいものを生みだそうとすればデイスカッシヨンではなく、ダイアローグ(対話)が出来るようになることが何よりも肝要であるという。何ごとについても、市民の参加を求め、共生がキーワードになりつつある今日、皆さんに対話のできる人間になって頂くことをお勧めしたい。



 

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