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理事長 新野 幸次郎 巻頭言

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神戸都市問題研究所メールマガジン「マンスリーレポート」 第8号
  2007年9月3日発行

 

 〜 都市人口増大の秘密 〜

 

財団法人神戸都市問題研究所 理事長 新野 幸次郎

 
 最近、ある有名な外国新聞が、一時は人口減が危惧された欧米の大都市で、逆に顕著な人口増が起こっていると報じました。ちなみに、ニューヨーク市でも、70年代には82万人強の人口減があったのに、近年は逆にそれが増加に転じ、このままだと2030年には、現在よりも100万人位は増加するだろうと予測されています。
その原因としては、嫌われていた都市公害が削減されるようになったことと、EU諸国が典型的なようにグローバリゼーションで諸外国から生活向上を求めて集まる移民が増えたことに加えて、都市に住みたいという各国消費者の願望の変化による移住者(それをconsumer immigrantsと命名しています)の増加をとりあげていることは大変興味深いことです。
外国から先進国の大都市に職を求めて集まってくる移民とは違って、この「消費者移民」は、豊かで、オペラやスポーツや美術館や美味しい料理を楽しもうとして都市に集まってくるというのです。
もっとも、最近わが国の都市人口増加の一因としては、医療・保健施設の充実した都市への高齢者の移住が、注目されていますが、これからは日本の「消費者移民」の動機を正確に把握することは今後の都市のあり方を考えるうえで大変重要な課題になってきました。これからの都市は、従来そこに定住してきた市民に加えて、こうした「消費者移民」の満足も充足しなければならなくなるからです。



 

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